今日の夜のサービスでの事。
あるお客のオーダーした牛肉のフィレ。火加減はセニャンでとのこと。もちろんセニャンで出しました。同じテーブルのほかの人たちは、コート・ド・ブフとブレスの鶏のココット焼きをオーダーされていました。
で、フィレだけ返ってきたんです。火が入りすぎだって言われたって、店のメートルドテルが言ってね。
でもね、帰ってきたお皿を見たら肉の端っこをほんの5ミリほど切ってあるだけ。それでお客は火が入り過ぎていると。
はっきり言って、そんなところはセニャンにできません。で、真ん中を包丁で切って見せてあげてセニャンでしょと。
そしたら、彼はじゃちょっとお客に見せに行ってくると言ってまたサルに戻ってしまったんですが、正直ちょっとエキサイトしてしまいました。今はこんな感じで書いてるけどね。
ちょっときつい口調で彼に行ったのが、調理場に戻ってくる前にメートルドテルとしてやるべき仕事があるんじゃないの?と。きちんと説明して、そんな端っこはセニャンにできない事、肉の中心を切ってもらってきちんと判断してもらうことなどなど。
要は軽く批判してやったわけです。そうしたら返す言葉がなかったのか、じゃぁお客に見せてくるとなったわけです。
ちなみに、お客はその肉を見てア・ポアンだと言ってきかなかったそうです。ロシア人の方でしたが、その方が食べたかったのはこちらでいうブルーという火の入れ方で。これでは仕方がないので、もう一度焼きましたが。国よって多少の違いはあるでしょうしね。
でも、肉の火加減は難しい。人によっても解釈の違いがあったりしますしね。
今の店では普段あんまり声を荒げたりしないから、結構いい人に見られているようで。メートルドテルのびっくりした顔が印象的な今夜のサービスでした。
ということで今夜はこの辺で。
また明日あたりに。
ごきげんよう。
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Chanson du Jour : Miss Judy's Farm / The Faces