そういえば、今年もイスラム教徒の人たちの間ではラマダンに突入しています。
いわゆる断食というやつですね。ただラマダンの間まったく食事ができないわけではなくて、日没を待って食事ができるというもの。去年も書きましたね。
よって、毎日毎日日没の時間が変わるわけで、食事を開始していい時間も変わるわけです。そんな時間にまつわることでちょっとした出来事が・・
今の厨房は地下にありまして、外の状況は全く見えないんです。誰が置いたのかは知りませんが、デシャップ台のところに電波デジタル時計なるものがありまして、その時点での天気や外の気温、厨房の中の気温や湿度までも表示してくれる優れものです。もちろん正確な時間も刻んでくれていることでしょう。
とある土曜日。
こちらの調理場にはそれなりにイスラム教徒の方たちがいますから、夜になると時計とにらめっこなんですね。空腹なわけです。
でもって、ある料理人が・・・
「時間だぞ、ア・ターブルだ!」といって、4人くらいが一斉に食事を始めました。
でもってその時点でまだ夜のサービスが始まっていなかったので、まだ夜の7時半前。
僕が、
「ちょっと早くない?」
というと、
「いや、時計を見てみろよ」
と。見てみるとやはり19時30分にもなっていない。その日の日没は確か20時35分とかだったかな?彼はつづけて、
「だいぶ前に20時33分だったから、もうとっくに過ぎているはず」
と。とよく見ると・・・
厨房の湿度が20パーセントで、気温が33度だったみたいで。彼はこの数字をパッと見て、20:33だと思ったみたいです。だいぶたった後に見た時もそのままの数字だったので、彼は愕然としていましたね。
こりゃー大変なことになりましたね。それまでモグモグしていた人たちは一世に止めて吐き出しましたし。
こういうとき、つまり時間を間違って早まってしまったりすると、ラマダンの期間をその人だけ延ばさなくてはいけないそうです。
彼らはオッケーを出した一人のせいで、ラマダンの最終日のフェットには加わることができなくなったわけです。そしてその一人とは、以前僕に料理の本をくれたサイッド。彼曰く、
「もう老眼だから細かい文字は読めないよ」
とのこと。
しょうがないよね、でもこれからは僕も気をつけるよ。
ってな感じで、宗教ごとは大変ですなと。そんなことを思い出してちょっと飲んでおりました。
AOC BOURGOGNE 2007 / Joseph Drouhin
2003は近所の酒屋に在庫がなくなっってしまったので、2007です。こちらはハーフですが、十分においしい。若いピノもおいしいですな。見つけたら買いですよ。
そういえば今日は久しぶりに小児科の検診へ。2か月ほど間があきましたが、やはり嫌いなのでしょう。先生の顔を覚えていたらしく、泣き叫んでいました。
またこれから毎月一回はおお泣きしに行かなければいけないみたいですね。
ということで今日はこの辺で。
また明日、ごきげんよう。
↓ラマダンがんばれクリック、よろしくちゃん。
Chanson du Jour : Belinda / Claude Francois
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