dimanche 9 mars 2008

いつまでも料理人でいたいと思う

 
 今日のサービスは最悪だった。

 一番しっかりしなくてはいけないポジションの人が、ダメダメだったから。

 それは、何を隠そう我らのシェフ。

 今同僚の一人がバカンス中で、そいつと僕はちょっとだけポジションがかぶる関係で、彼がいないと、僕が彼の代わりをやって、シェフが僕の代わりをやる。

 彼(シェフ)は普段何もしない。昔は、いい料理人だったと思う。でも今は・・・

 
 金、土は一週間の中で一番忙しい。そういうときに、一番大事なポジションをやる人がだめでは、全部がグダグダになる。今夜がそれ。

 僕たちの仕事は、だましだましできるようなものではない。だめであれば、すぐにわかってしまう。でもシェフだからみんな何も言わない。

 その辺は、彼が一番わかっていると思うけど・・・。僕たち料理人は、つべこべ言う前に技術者であるべきだと僕は思ってる。才能を具現化できるのも技術があってのことだと思うし。

 でも、彼は普段何もしない。昔はいい料理人だったと思う。彼から学んだものもたくさんあるし・・・。彼の頭の中では、いつまでも昔のイメージがあるんだと思う。
 
 今の彼は、自分の子供の運動会で、十何年ぶりにかっけこをして、足がもつれて転ぶお父さんたちみたいなもの。頭の中の自分と実際に動いてる自分が一致しないんだと思う。

 彼はいつも虚勢を張る。「僕はシェフだから」って。

 僕は思うよ。技術者として、突き詰めなければいけないことがまだまだあるよ、と。だめなところを見つめなおして、やり直せば良いのに、と。

 知っていることは素晴らしいことだと思う。何が良くて何がだめなのか。でも僕たちは評論家じゃない。評論される立場なんだから。

 彼とたまに働くといつも思う。僕はいつまでも料理人でいたいと思う。僕はいつまでも火の前に立って、ほかの料理人たちのそばにいたいと思う。

 いろんな人からいろんなことを教わってここまで来た。でもできれば、いい人からいい物を得たいと思う。いい反面教師なんて、結局どうすればマイナスにならないかを学ぶだけだからね。


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