jeudi 13 mars 2008

時々思い出す昔のこと


 僕がフランス行きを決めて、ビザや航空券の手配などを済ませ、フランスはシャルル・ド・ゴール空港に着いたのが、2003年9月24日の早朝の4時過ぎ。

 到着の前々日に結婚式を済ませての出発だったので、かなりばたばたしていた気がする。そして、新婚旅行もかねて、妻と一緒の渡仏。

 空港が24時間やってるとはいえ、さすがにこの時間はほとんど人もいなく、同じ便で来た人たちも、あっという間にいなくなり、ほとんど空港に二人きりの状態。カフェすらもまだ開いていない。

 フランス語もしゃべれず、また、ツアーなどで来たわけではなかったので、自力でホテルまで行かなくてはならない。しばらく時間つぶしを試みるも、空港なんて売店とかがやってない限り、何も無いに等しい。

 しょうがないのでタクシー乗り場を探して(これも結構探した気がする)、そのときは、ボンジュールとだけいって、ホテルの住所が書いてある紙を見せ、タクシーで連れて行ってもらった。

 タクシーの窓越しに見る初めてのフランスの景色。そのとき何を思っていたか・・・・・・正直言って景色に感動なんかをしている暇は無かったと思う。僕にとっては初めての外国、そしてこれからここで生活をしていく不安、自分に課したフランスでの課題、そして一週間後には一人で日本に返ることになる妻のこと・・・・・・さまざまな不安の中にいたと思う。あまり記憶は確かではない。タクシーの窓越しから見えた景色の感じは思い出すけど、そのとき何を考えていたのか・・・

 そしてホテルに。シャルル・ド・ゴールからパリまではすいていれば30分くらい。だから、僕らが着いたのは確か朝の6時過ぎだったと思う。まだ僕たちの部屋は空いておらず、とにかく荷物を置かせてもらって、付近の散策へ。
 
 その日はあまり天気が良くなかった。それに気温も日本に比べると低い。妻は、知らない土地に来た不安と寒さからか、「もう帰りたい」と言い出す始末。彼女にとっても初めての外国。それでも何とかなだめて付近をぶらぶら、適当に見つかったカフェで朝食をとることにした。

 始めてフランスで取る食事。僕はオムレツにサラダ、妻はキッシュにサラダだったような気がする。何せ、緊張やら、寒さやら、言葉はわかんないやらで、記憶があいまい。仕事柄、メニューは問題なく理解できたけど。

 その後しばらく時間つぶしをして、ホテルにチェックイン。ちょっと疲れていたけど、時差ぼけにならないようすぐに外出して、いざ、凱旋門へ。

 初めての外国、初めてのパリ、初めてのシャンゼリゼ。結構冷静を装っていたつもりだったけど、かなりおのぼりさんだったんだろうなぁと思う。お決まりのように凱旋門をバックに記念写真。

 でも、こっちの町並みにはびっくりした。写真では見たことあったけど、調和の取れた町並み、昔ながらのデザインとちょっとした新しさが、いやらしさ無く混ざり合っている。町を漂う香水の匂いにも、あぁパリだねぇ、何て思ったもの。東京とはまるで違う。何かの意志を感じる町並み。 そして背の高い建物が無い。パリの上には大きな空がいつもある。

 その日はしばらく歩いて、というか適当に歩いたら迷って、何とかホテルの近くまでたどり着き、パン屋でバゲットを、近くのスーパーで惣菜を買って、その日の夕食とした気がする。もちろんワインも忘れずに。

 妻と過ごしたのは最初の一週間。この一週間は、パリのいろんなところに、ほぼ徒歩で行った。今思えば馬鹿だったなぁと思うけど、妻がメトロは危ないといって、頑として使おうとしなかったので。なので、外出しては、道に迷い、迷いながらも目的地にたどり着き、の繰り返し。かなりハードな日々だった。革靴一つだめにしたしね。 たまらずにス二ーカーを買ったのを覚えている。今そのスニーカーは日本の実家にあって、僕が一時帰国するとき、近所のコンビニなんかに履いて行ってる。

 そして、一週間なんてあっという間。パリに旅行で来た人ならわかると思うけど・・・そして僕はここに残り、妻は日本に帰る日が来る。
 その日からは妻とはしばらく会えなくなる。だから時間が惜しいのに、やることがいっぱいあって・・・

 
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