ブロカントには本当にさまざまのものが売られています。
かなり年代物のお皿やガラス製品や古いドアやおもちゃやら何やら。中にはどうしようもないようなものもあったりしますが、何年後かにはブームになるのかもしれないわけで。
そんな中に時々あるのがワインのボトルです。かなり古そうなものが多いですし、ほとんど逝っているようなものばかりなので普段はちらっと見ておしまいなんですが・・・
先週はちょっと違いました。見かけたときにちょっと自分の中で「げげげっ」と言ってしまったほど。
こんなものでした。
AOC Vosne-Romannée 1996 / Emmanuel ROUGET
知っている人にはかなり有名な作り手でしょう。そんなものを見かけたのでかなーり気になってしまい、値段を聞いてみることに。あまり興味がありそうなふりそして吹っかけられても嫌なので、そっけなく、何かのついでに聞いてみました。とりあえずの値段は25€。
とりあえず、この値段でも市場価格からすれば高くはないというか安い位です。ということはこのおっちゃん、その価値がよくわからなくて売っているなと。
最初はひとまず退散。「25€かぁ、結構するねぇ。ちょっと考えるよ。」とか言い残して。
とりあえず、まだ見ていないところもあったので一回りして、遅めの昼食をしてから再度訪店。
その間に考えたことは、偽物ではないかということ。この作り手にはかなりいいものがありますし、かなり高額になります。ただ、このクラスのワインの偽物を作って割が合うかなぁと。安い物の偽物を作ってもたかが知れているでしょう?
それと、状態の問題。こっちの方がちょっと気になったかな。ラベルには吹きこぼれによるようなワインのしみがちょっと。キャップシールは軽く力を入れたくらいでは回らない。ただ液面のレベルはこれくらい↓で年数などを考えると普通かなと。
ということで購入はすることにして訪店したんですが、問題はどこまで下げられるかということ。完全美品であれば25ユーロで文句はない。ただ、見たもから察する状態やリスクなどを考えると値切るしかないでしょう・・・
ということで、結果的には・・・
15€。イェーイ!!
大変お安く購入できました。あとは中身の問題ですな。
ということで、今夜の夕食のお伴はこのワインと相成りました。
まず栓を抜きます。その前にキャップシールをはがすとこんな感じでカビがびっしりと。
たぶん吹きこぼれによるものではないかと。コルクはいたって正常でしたが、かなりするっと抜けました。特にブショネの香りは無し。コルクはこんな感じで。
エマニュエル・ルジェの名前はありませんでしたが、AOCと年号が記載されています。
そして最初の一杯。この作り手のワインはノン・フィルターなんですが、とても澄んだ色。ちょっとヤバいかなぁと思いましたが、ボトルの下の方に飲み進むにつれ、特有のちょっと濁った感じに。そして香りを・・・
ここのワインを飲んだのは初めてですが、おそらくボトルは本物であろうと思います。ヴォーヌ・ロマネ特有のつややかな香り。かなりおいしいワインであります。これが15€。ありがとうおっちゃん!という感じですね。
これがお供した料理はこちら。
料理というか、焼きっぱなしの肉。アントルコートを塊でロティにしました。
下の写真の包丁は刃渡りが18センチですから、その大きさがはかり知れるでしょうか。そして厚さは焼く前で10センチはあったかと。そして何よりもかれこれ3週間くらい熟成させていましたから、肉の 柔らかなこと・・・至福の時でありました。
こんな感じでブロカントでワインを買うことは今後ないと思います。やはり出所のわからない古いワインというのはリスクが高い。そして、幸運なことに美味しくいただいたことによって、熟成させたワインの美味しさももっと大切にしていきたいと思いますね。僕は結構若飲みなんでね。
肉は1カ月もすればしっかり熟成するけど、ワインはねぇ・・・結構気が短いんですよ、僕は。
ってな感じで今夜この辺で。そういえば、先週でブロカントはしばらくお休みです。彼らもクリスマスバカンスということでしょう。それに、すっげー寒いしね。
皆さんにとって、良い1週間になりますように。
また明日、ごきげんよう。
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Chanson du Jour : Driving Home For Christmas / Chris Rea
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