lundi 11 février 2008

一人時差ボケ

 たまにこれをやってしまう。変な時間にうたた寝して、変な時間に目が覚めてそれ以降寝れない。

 でもって暇なので小話。

 このブログの題名は、Tout va bien,tout va bien!!なんだけど、日本語にすれば「すべて順調、大丈夫!!」って感じ。

 もちろん毎日いいことばかりでないし、すべて順調にいくなんてありえない。何でこういう題名にしたかって言うと・・・

 今から4年半くらい前にフランスに来た。目的はフランス料理の本場で、働いてみたいということ。まったくフランス語もわからず、つても、コネも無くやってきたフランス。最初の数ヶ月、語学学校に毎日通い、フランス語を猛勉強。ほとんど一日中勉強した。そして、いざ本場の星付レストランの厨房へ。

 その当時学生の身分だった僕が働く為には、研修という手段しかなかった。基本的に給料なし。でもがんばって認めてもらおうとやる気満々で行った最初のレストラン・・・うまくいかなかった。

 オーダーが聞き取れない。フランス語での指示が聞き取れない。仕込み中は何とかなるけど、サービス中はさっぱり・・・へこみました。こっちではフランス語が話せないとみんなから馬鹿にされてしまう。これが悔しい。でも言い返すこともできない。またへこむ、ストレスもたまる。

 そんな時、いつも自分に言い聞かせていた。

 「大丈夫、俺ならやれる」って。

 最初のレストランは色々あり、1ヶ月でやめる。合わない云々以前の問題で。そして次のレストランへ。それが今のレストラン。

 ここでも最初はさっぱり。でもしょうがない、やるしかないんで。昔、日本の料理雑誌とかで、フランスで働いて日本でシェフになった人の話とかを読んでいると、人の2,3倍は働かなくちゃとか言っている人を見かけた。でも、普通に考えて、人間そんなに働けるもんではないけど、その当時はほんとに毎日アクセル全開って感じだった。

 そして、この店で正式に給料をもらって働けるようにしてもらった。頑張りが認めてもらえた。学生からの身分変更手続きといって、必ずしも申請すれば通るものではないので、申請が受理されるまでは本当にどきどきした毎日を送っていた。

 そのときも「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせていた。

 そのころには、フランス語も聞けるようになっていたし、少しずつ自分の言いたいこともいえるようになってきていた。そして今では、フランス語で言い合いまでできるようになった。

 日本を発つ前、自分で決めていたことに、3年やって正式に働けるようにならなければ、帰ってこようと思っていた。その後何をするとか、何も決めずに。今こうして、ちゃんと給料をもらえるようになったからいえるけど、無謀だったなぁと思う。つても、コネも無かった。あったのは根拠ない自信のみ。

 そして今の店では、2人いるsous-chefの一人として働いている。ここの店でやれることは精一杯やったつもり。またこれから自分が成長できることを考えないといけないなぁと感じている。ボケボケしにフランスに来たのではないからね。

 今でも、事あるごとに自分に言い聞かせている、

 Tout va bien,tout va bien!!

 自分を信じて、楽しい人生が送れるように。


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