dimanche 3 août 2008

いつもワクワクドキドキ

 どんな仕事でも、長く続けていたり、技術や経験を身につけていくうちにいろいろ思いこみをしだすようになると思うんですよね。

 仕事をする上で自信を持ってできることは素晴らしいことだと思うし、経験に裏打ちされた確かな読みとか、技術なんかは、そういう人がいたらなんとかして学びだしてやろうと、悪い言い方をすれば盗み出してやりたいと思います。

 でも、同時に色々な思い込みや、思い上がりと言ってもいいかもしれませんが、自分が良いと思ってることをほかの人に押し付けたりするようになってくるのも確かだと思うんです。

 とくに、僕たちのように上下関係がしっかりしてる仕事ではなおさら多いのではないでしょうか。

 ある人にとって都合がいい事が、他の誰かに必ず当てはまるわけではありませんから。

 例えば、僕らの仕事では同じ材料を使っても人によって仕上がりに違いが出てきます。ストライクゾーンのどこに球を投げるのかぐらいの違いで。でもこの違いが大きいのもまた確か。

 でも、僕はよほどの違いがない限り口は出しません。時々味見をしますが、美味しければその工程に間違いは無いわけですから。その人がどうしてそうするのかを考えてみてわからなかったら質問するようにしています。おそらくその人なりの意図があるはずですから。

 まぁ、中にははっきりとした意図を持ちながら美味しくないものを作る人もいますけどね。それは論外。お話にならないですね。そういう人に限って変にモチベーションが高かったりするんですよね。やる気のある馬鹿が一番困ります。まぁ、この話はいつか今度にしましょう。熱くなってしまいそうですから。

 ちょっと話がそれましたが、僕はいつも近くにいる人の仕事の仕方をちらちら見ています。気になると言うより観察好きなので。それで、質問がある時は質問したり、もちろん注意するべき時はしますし、その人の料理の仕方の理論みたいな物を考えてみたりします。

 でもって、僕はと言うと、いつもワクワクドキドキしていようと思っています。

 常にもっといい方法があるんじゃないかと思うからです。だから一つ一つの作業に集中して、よりよく料理がしたいと思っています。 あまり凝り固まらず、いろいろなことを試してみたいんです。

 自分の料理に自信がない訳ではありません。ただ、変な思い込みや思い上がりをして自分の進化を止めたくないんです。誰かのちょっとした動作を観察しているのもそのためです。何かいいヒントがあるかもしれないですから。新しい何かが見つかればそりゃーいいじゃないですか。それでよしとしたら、そこで終わりですからね。

 なかなか難しいことでもありますけど。毎日毎日同じようなことの繰り返しの中で、テンションを上げて仕事をするのはね。料理だけをしていればいいってものでもないのも事実ですし。

 だから、僕はいつもワクワクドキドキしていたいって言う方が正しいかもしれません。

 フライパンの中のちょっとした素敵な出来事を見逃さないようにしたいと思います。



↓昨日の写真は変更しました。間違えて貼ってしまったので。今日もクリック、シィル・ヴ・プレ。
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Chanson du Jour : Tori No Uta / Kaoru SUGITA
(好きなんです、この歌)

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