lundi 26 mai 2008

時々思い出す昔のこと(6)

 久しぶりの帰国を楽しんだ後、仕事を再開したんだけど・・・正直言ってびっくりした。


 店は昼も夜もほぼコンプレに近い状態。そしてそれに対応しきれていない厨房。個々の技術レベルがどうとかというよりも人数が足りていない。言い訳に聞こえるかもしれないけど、本当に。 やろうとしてることとできることがかみ合ってないというか。


 そんな状態の中、2つ目の星へのエスポワールがあるので、いろんなガイドからちやほやされ、ちょっと有名なガイドの来年度版のパーティーなどに呼ばれて料理を作る羽目にもなったり・・・そんな余裕はない規模のチームなのに・・・。


 その時わかったこと。やはりミシュランの影響力の強さ。いろいろ言われるけど、しょうがない存在として、無視できないと。それなしではほかのガイドも意味をなしえないのではないかと思う次第。パイオニアの強みなのでしょうか?



 その当時の働いている僕らとしては・・・正直わからないといったところでした。今でもそうだし、その時もそしてこれからも。毎日一生懸命やってるわけですから。それが評価されるのであれば嬉しかった、でも自分たちがそのレベルにあるということは確信できずにいました、その当時は。ある日突然何かが変わるわけではないですから。


 そして・・・・・・結果として2つ目を取ることはできませんでした。パトロンとシェフはかなり落胆していましたね。でもぼく個人としては、これでいいのならばミシュランとはそんなものか?という気持ちでした。
ほかのみんながどう思ってたのか?きっと同じことを思ってたと思う。その当時2つ星だったムーリスやクリヨンと同じレベルなのか?と。


 2つ目の星への期待を持っていた数ヶ月間、それまで以上にしっかりやらなければいけないのにそれを怠ったということの証です。その結果に僕は不思議はありませんでした。


 また、もう一回みんなで頑張ろうと・・・・・・なると思ってたんだけど。みんなのテンションの下がりっぷりは、それは激しいものがありましたね。ここでもミシュランの影響力の強さが大きいんだなぁと感じさせられました。


 それから約2年が経ちました。その時の中心メンバーで残っているのは僕も含めて4人だけ。いろいろ変わっていく中で、ぼくとしてもこれからどうするべきなのかを考えさせられる毎日です。

 人生いろいろ、都合のいいことばかりではなぁと改めて思いますね。


↓このシリーズいったん終了。いつもクリック、ありがとうございます。今日も、シィル・ヴ・プレ。
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Chanson du Jour : All I Wanna Do Is Make Love To You / Heart

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