jeudi 1 mai 2008

Fête du Travail(メーデー)

 

 きょうはFête du Travailつまりメーデーですね。こちらでは祝日となっております。ですからほとんどのスーパー、デパートなどなどやっておりません。メーデー以外の祝日はやってることが結構ありますが、この日だけはかなりのお店が休みな気がします。

 何でかというと、メーデーに働く人には、その日に限り日当を2倍払わなくてはいけないからです。経営側はいつもシビアです。ちなみに我がレストランはいつもどうりの営業です。

 そんな中、必ずといっていいほど開いているのが、お花屋さん。こちらでは5月1日にすずらんを贈る習慣があります。大切な人に送るようです。我が家も小さな鉢植えを購入しました。


 ついでに散歩をかねて近くのガーデニングショップ、Truffautに行って、アンセミスとバジルの鉢植えを購入。すさみがちな日常に潤いを与えましょう。花のある日常はいいものですよ。ちなみにバジルは料理用です。今日、早速使用しました。



 その後、自宅にてちょっとアペロを。テラスにてアペロを試みましたが、15分と持たずに撤収とあいなりました。まだちょっと肌寒いですな。

 ちなみにアペロとはアペリティフを飲むことを意味しまして、フランスでアペロといえば通じます。ちなみにちゃんとしたレストランなんかでは使わない、日常的な言葉遣いであります。

 僕がアペロしたのは、





 AOC Crémant d'Alsace / RUHLMANN

 全くをもってだめであります。ガスの入った水っぽい白ワインです。ボトルにはなんかのコンクール金賞のシールがはってありますが、こういうものは信用しないほうがいいと再確認させられました。

 今日は遅い昼食を食べたせいもあり、夕食はパスタのみに。






 見た目悪いですが、まいうーであります。しかも簡単です。これも我が家のスペシャリテでございます。

 では作り方を。

 用意するものは、お好みの太さのスパゲッティ、トマト、ハム、胡椒挽きで挽いた胡椒、エクストラバージンオリーブオイル、生バジルもしくは生イタリアンパセリ、あら塩、大き目のボウル、鍋です。

 これを作るときには、まずイタリア料理としてのパスタを作るのではないと思ってください。ここが肝心です。そのことを心に刻む為に、ゆでる前のパスタを半分に折ります。イタリアのことは忘れて下さい。

 大きめの鍋にお湯を沸かします。お湯が沸いたらあら塩とオリーブオイルを少々入れますが、ここでのお塩の量が肝心です。お湯の1パーセントほどの塩を入れてください。味見をするとかなりしょっぱく感じると思いますが、大丈夫です。1リットルのお湯に対して10グラムのお塩です。

 それでは材料の切り出しです。トマトは小さめに切って下さい。チェリートマトが理想ですがなければ普通のトマトでも。ハムもトマトと同じくらいの大きさに切って下さい。ちなみにハムはちょっといいものを購入することをお勧めします。要するに日本であれば断面が丸くないやつを選んで下さい。ちなみに生ハムではいけません。レシピを尊重しましょう。これらを大きめなボウルに入れ、胡椒を気持ち多めに挽きます。刻んだバジルを入れて、ここではじめてパスタをゆで始めます。

 ここで確認して下さい。パスタは半分に折りましたか?イタリアは忘れて下さい。ここで大事なのは、湯で時間です。5分くらいで茹で上がるものならば、30秒ほど長めに、8分で上がるものならば1分ほど長めにゆでて下さい。要はパッケージに書いてある茹で時間より長くゆでるということです。何でか?これに関してはこの方がおいしいからです。あれこれ考えてはいけません。レシピを尊重しましょう。

 茹で上がったらお湯を切って、先ほどの材料が入ったボウルに入れ、そこにオリーブオイルを入れて混ぜるだけです。好みでパルメザンチーズをかけてもいいでしょう。ちなみに材料には塩を決してしないでください。ゆで汁の塩加減でパスタに十分に味がついてますから必要がありませんし、しょっぱくなってしまいますから。

 これ、我が家ではハムパスタ(そのままです)と呼んでいて、僕がフランス人の日常食をちょいっとアレンジしたものです。こっちではパート・オウ・ジャンボンと呼ばれていて、ゆでたパスタには刻んだハムとバターを入れて混ぜてグリュイエールなどのフロマージュをかけただけのもの。パートとはパスタのこと、ジャンボンとはハムのこと即ちハムパスタです。またパスタをゆですぎるのはフランス式アルデンテ(笑)であります。

 気が向いたら試してみてください。簡単でおいしいです。CHUFも大好きであります。

 お供したワインは、





 AOC Bourgogne COTE CHALONNAISE 2005 / Domaine Michel GOUBARD et Fils

 この辺の地域には、結構安くていいワインがあるような気がします。これも例に漏れず、いい感じであります。若干荒々しさがありますが、お買い得だと思います。6.75€。

 今夜はかなり手抜きをしましたが、こういった手抜きに見えがちな料理にもポイントはたくさん存在します。

 侮ってはいけませんよ、ハムパスタ

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Chanson du Jour : Losing My Religion / R.E.M.

2 commentaires:

Anonyme a dit…

ハムパスタおいしそうですね!!
レシピを見る限り私でも作れそうなので今度試してみます(^^)

あとアーティチョークの下ごしらえの仕方も時間があるときに教えて欲しいですーー!

そういえば昔同居してた日本人の女の子の旦那が生粋のイタリア人でよくお昼ご飯などに招待してくれるんですが、パスタはガンガン半分に折ってました…
そして日本人の奥さんに怒られてました…
私は折らないほうが好きですが、ハムパスタは半分パスタでやってみます☆

pinot1973 a dit…

 こんばんは、miさん。

 ハムパスタ、簡単でおいしいですよ。ぜひ試してみて下さい。

 アルティショーはおいおいのっけようと思います。見た目ごっつい野菜ですが、難しいことはありません。ちょっとめんどくさいだけですから。

 ちなみに半分パスタには必ずしなくてはいけないわけではありません。勢いで書いていたらこういうくだりになっただけですが、ハムパスタのときはいつも半分に折ってしまいます。こうすると小さいなべでもゆでられますからね。小さいなべは早くお湯が沸きますし。要はかなりお腹が減ったときの速攻料理というわけですね。