vendredi 9 janvier 2009

計算が苦手

 誰でも苦手な科目があったでしょう。高校の時なんか理系か文系かで分かれたりするし。

 僕は理数系だったけど、どちらかというと文系科目に全く興味が持てなかった。全く興味が持てないものを暗記するなんてわけがわからない事だとさえ思っていました。

 日本史とか、世界史とか、本当に時系列のつながりもほとんど知りません。明治、大正、昭和、平成ぐらいなら何とか言える程度。やばいくらいに歴史というものの知識がありません。その辺を知っていれば、また違った物の見方ができたのだろうなぁとは思うけど、今のところそれを学ぶ時間がないのでそれはまた今度にしておきましょう。

 今日は、ちょっと前に話題にした新しく入ってきたアプランティの子について。

 彼は計算が苦手なことがわかりました。というか、計算というものを知らないようです。

 入ってきたときと同じくいろいろ問題はあるんですが、何とか今のところ続いていまして最近少しづつ料理をさせているんです、が・・・

 計算ができないんです。

 料理の実際の現場では、基本的なレシピがあったとしたら、それを3倍とか4倍とかの単位で仕込みをしていきます。ですから最小の単位だけを伝えて、それの3倍量とかを計量してもらうんですね。

 もちろんそんなに悠長な仕事場ではないですから、僕たちは目分量でやったりしていますが、アプランティですから始める前にしっかりと計量してもらうことにしています。でもそれができないんですね。困りました。

 ためしにちょっとテストを。

   「4×1.5=?」・・・ぼく。

   「4?」・・・彼。

   「どうして?」・・・ぼく。

   「だいたい4だから」・・・彼。

 この後も同じような計算をやってもらってみたけど、どうやら計算ができないのではなく、計算の仕方を知らないようで。しかも、その過程で新たな衝撃的な事実も発覚。

 単位の切り替えができない、ということ。要は度量衡を知らないようで。

 彼にちょっとした質問をしました。

 「1.6kgは何g?」・・・ぼく。

 「800g」・・・彼。

 かなりヤバイです。もう16歳ですから、これまで、こと数字に関しては目をつむってきたのでしょう。でも、調理場ではかなり使えません。本人は電卓を持ってくると言っていますが、単位がよくわかっていないということは根本的にダメでしょう。おそらく1リットルの水が1キログラムなのも知らないんでしょう。かなりヤバイです。というか、びっくりしました。しかも本人はパティスリーにも興味があるようで・・・・・・言語道断です。

 ということで、ぼくが彼に出した来週までの宿題は・・・

 簡単な計算のやり方と度量衡の復習。

 ふぅ・・・個人的に、かなーり疲れる一日でありました。


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